避難所でテレビクルーがライトをつけて取材、インタビューをする行為は、同じ空間で仮眠をとっているお年寄りなどの安寧を脅かしている。避難所の生活は一重に静謐で安心できるものでなければならない。
避難所の運営の大きな改善を
避難所を設置すると同時に、「利用は被災にあわれた、そのおそれのある人に限ります。立ち入り面会は近親者などに限ります。内部の報道取材は禁止します」などの掲出をすることを強く求めたい。
日本はこれだけ天災が繰り返される国なので、避難所での生活品質も向上確保してもらいたい。たとえば避難した女性の方たちについては、次のような配慮が要望されている(内閣府「避難所運営ガイドライン」など)。
1.男性の目線が気にならない更衣室や休養スペース
2.授乳室
3.間仕切り
4.男女別トイレ
5.女性用品(生理用品、下着など)を女性担当者が配布
台風19号の避難にあたっては、東京都台東区でホームレスの2人が、「都内居住者でない」と収容を断られ、人道的な見地から問題となった。避難所の中に非居住者用のコーナーを設けるなどして対処するしかないだろう。
「天災は忘れた頃にやってくる」というが、わが国では「忘れる暇もなく毎年何かが起こる」である。誰もがいつ避難所にお世話になるかわからない。避難所生活におけるストレスが少しでも軽減されることを願いたい。
(この項 終わり)
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