2015年2月24日火曜日

化粧品、巨大なハラルビジネス進出で新市場創出(2)

同社の伊豆味きみ子社長は、「昨年末、当社の顧客である化粧品会社がついにイスラム圏への輸出を始めました。これを機に当社も、化粧品会社と協力して輸出を本格化していきたいと考えています。ハラル認証を受けた日本の高品質な化粧品を、世界中のマーケットに普及させたいのです」と意気込みを語っている。

巨大なイスラム市場


 ハラル市場の規模は、驚くほど大きい。イスラム教徒は世界に16億人以上いるといわれており、2014年7月15日付日経産業新聞記事によると、15年のハラル市場は1兆ドル(約120兆円)以上と報じられている。

 この巨大市場に、国家戦略として対応しようとしているのがマレーシアだ。マレーシアの人口は約3000万人で、そのうち60%以上がイスラム教徒である。マレーシア政府は、1970年代からハラルに対応する基準や認証規定を設け、イスラム諸国のデファクトスタンダードとして機能してきた。

 その結果、マレーシアのハラル商品の輸出は、13年に100億ドル(約1兆2000億円)に達したと、14年4月25日付日経産業新聞記事は伝えている。コスメティック・バーリィの商品が認証を受けている日本のハラル認証機関も、マレーシアの規定に準拠している。

(この項 続く)

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