2010年4月2日金曜日
「ブルーオーシャンとコーポレートブランド」藤田勉 書評(10)
「ブルーオーシャンとコーポレートブランド」は毎日新聞社からの新刊である。著者の藤田務氏は、日経アナリストランキングで4年連続1位の方だそうだ。
やれやれ、困った本だ。
藤田氏の見解によれば、日本でブルーオーシャンを成功させた会社やプロジェクトには次のようなものがある。
トヨタ(レクサスとハイブリッド)
NNTドコモ (iモード)
任天堂 (ゲーム)
ソニー (トランジスタなど)
ファナック(CNC装置)
セブン&アイ (コンビニ)
これらの企業やプロジェクトが現在も抜群に成功しているかにも議論がある。そして、そもそもこれらの企業に追いすがろうという努力を啓蒙しようとしているのが正しい方向付けなのか。総務庁「事業所・企業統計調査」によれば、中小企業の会社数は約150.8万社で、全会社数に占める割合は99.2%という。99.2%のこれらの会社に上記のようなプロジェクトを創出せよとなぜ勧められるのだろう。
経営の現場に出たこともない、証券アナリストの頭でっかちの机上創作としか言いようがない。
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