世紀が変わるまでは、MBAと言えば留学のことだった。90年代にMBA留学ブームが到来し、留学に備える予備校(プレップスクール)が繁盛した。プレップスクールではないが、その前にほとんど唯一MBAに備えようという社会人の受け皿だったのが、SIS(日米会話学院の上級コース、国際関係学院)だったわけだ。
82年にサンダーバードに留学を果たした私も、その前は東京でSISに学び、クラスを同じくした多くの人たちが欧米のトップスクールへと羽ばたいていった。
このころSISで水谷栄二先生に学んだ有志が作った勉強会が、今に続く「九段クラブ」である。2000年近くになり、当時のSIS水谷クラスの現役学生(社会人)も多く出入りするようになり、年代ギャップが目立つようになってきたこともあり、私が自社の部下でSIS学生となっていた人に助言して切り離して設立してもらったのが「四谷クラブ」だ。
MBA留学から帰ってきたマネージャーたちは、外資を中心にキャリア開発を実践してくる。これらの人たちはもともと向上心や学習意欲が強い。これらの人たちが留学後に、経営の分野で研鑽を続けたいということになると (この項続く)
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