2016年10月16日日曜日

セブン&アイ、深まる混迷と社内に鬱積する不満…「皆の意見を聞く」井阪社長の限界(1)


セブン&アイ・ホールディングス・井阪隆一社長(ロイター/アフロ)
セブン&アイ・ホールディングス(HD)が10月6日、2017年2月期の第2四半期決算および18年2月期を初年度とする中期3カ年計画の発表を行った。


 ベルサール東京日本橋で行われた発表会では、同社IR部シニアオフィサーの金子裕司氏が半期決算について説明した後、井阪隆一社長が壇上の大スクリーン横に立ち、当面の取り組みと中期3カ年計画を説明し、私は注意深く聞いた。質疑に移るまで、井阪氏はスクリーンに映し出された資料を使い、淡々と30分ほど説明を行った。

望まずに社長にされた経営者


 井阪社長の第一印象は、「おとなしいな」、そして「能吏だな」というものだった。前会長で大経営者の鈴木敏文氏のカリスマ性、そして驕慢(きょうまん)とも取られかねないスタイルとは、もちろん大きく異なる。

(この項 続く)

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