2014年3月7日金曜日

本を書く (15) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎

大野晋(すすむ)先生に私は昭和43(1968)年、学習院大学に入学したときから教えていただいた。先生からは幾千の教え子の一人だったろうが、私が受けた印象は強く、学恩は深く大きい。

学習院高等科から同大学への進学に当たり、私は迷うことなく国文科を選んだ。当時のこの学科の教授陣の顔ぶれは、まごうことなく日本一だった。高校生の私がこの分野の学会動向に詳しかったわけではない。ただ私は当時もハナが効いたとしか言いようが無い。

そして私の選択は、ピンポーン、ということだった。
何しろあの大野晋が入学の初めから私のクラス担当として現れたのである。

その大野先生が最初の教材として教えてくれたのが『文章読本』だったのだ!

(この項 続く、しかし飛び飛び)