2014年3月31日月曜日

本を書く (18) 丸谷才一、大野晋、谷崎潤一郎 (書評195)

実は、川端文章読本では
「話すように書け」
というのが基本的なアドバイスだった。

丸谷文章読本では、一方それは
「気取って書け」
と、真逆を言っている。

始まりと言える谷崎文章読本では、
「分からせるように、そして記憶に残るように書け」
と、その要諦を綴っている。

文章読本を著した作家や批評家は三島由紀夫を初め、他にも結構居るのだが、これが三大読本と言えるだろう。大野晋先生は、川端読本を「これは駄目だ」と一蹴された後、クラスでのテキスト選びのために大急ぎで三島読本と中村真一郎読本に目を通されたらしい。

「やっぱり谷崎ですね」
と、谷崎読本をテキストに選ばれた。丸谷読本はまだ世に出ていなかった。

(この項 続く、しかし飛び飛び)