2010年5月28日金曜日

「企業戦略論」ジェイ・バーニー 書評(26)



大著。全三冊。経営学が学問だということなら、そのアカデミーとしての一つの近過去における到達点のような著作。「それでいて読みやすい」という定評もその通り。

各章末の参考文献リストに圧倒される。これらの文献を渉猟するだけで、2000年までの北米における経営学の論文、文献で意味のあるものはほとんど網羅されるのではないかと思われるほど。

私は、バーニー自身の理論である「RBV:Resource Based View」のことを読みたくて入手。それが含まれる第1巻を読了。この理論自体にはいろいろ突っ込みどころがある。

経営の資源として言われてきたヒト・モノ・カネに、「組織」を付け加えて「4大要素」としようと提唱しているところは納得。私が
「組織戦略が最重要」
「社長は1人では何もできない」
と主張しているところと合致。

「突っ込みどころ」に関しては他日のブログに書くかもしれない。

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