「当社は、ポスト銀塩フィルム、ポスト・カメラ時代の施策として独自路線、すなわち『ジャンルトップ戦略』を採用している」(松崎氏)
同社の歴史を紐解くと、同社のサバイバルを担保した「ジャンルトップ戦略」は松崎氏の前任CEOだった太田義勝氏のリーダーシップによるものらしい。ちなみに、「ジャンルトップ戦略」とは、松崎氏の話を聞いた限りではランチェスター戦略の援用と私には思えた。つまり正しい戦略を選択したな、と思ったわけである。
変革期に底に沈むようなことなく「停滞期」を乗り越えると、13年からの「躍進期」を松崎CEOが主導したようだ。
整理する理系経営者
松崎氏は、「09年のCEO着任の前、08年にリーマンショックがあった。あの状況下で、当社が持続的に成長するためには何を優先するか」を考え抜いたという。そしてたどり着いた3つの結論があったという。
「継続的なイノベーション、社会の発展に寄与する、そして企業価値を増進する」というものである。前述の「ジャンルトップ戦略」と合わせて、これらの原則によって同社は「事業の立ち位置」を変えて現在前に進んでいるそうだ。
松崎氏の説明によれば、同社の主要成長事業である光学事業とヘルスケア事業でも、そのビジネス内容での変革を主導しているとのこと、すなわち「立ち位置を変えている」とのことだった。
「立ち位置を変える」というのは
(この項 続く)
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