2019年1月15日火曜日

密かに増加の「ブランディング出版」、単なる企業広告より絶大な効果?その仕組みとは?(5)

「自分史」のバリエーションとして「50周年記念誌」などの「社史」や、会社が発行するPR本がある。また、商業出版になじまない個人の研究や趣味のまとめなどもある。

 自費出版の場合は、もちろん印税をもらえない。ISBNコードも付かない。逆に編集、出版の費用として200~300万円が出版社に支払われる。これは200ページ前後の、通常書店で手にするような厚さの本の場合で、個人研究を小冊子仕立ての小ぶりの書として出すような場合は100万円の負担金でも可能なこととなる。

いわゆるゴースト・ライターをお願いする場合には、上記のほかに50~100万円弱の費用を見込むことになる。

 出版部数は1000部程度が通常だ。個人出版の場合は、そんなに配るところもないはずだ。出している年賀状の数と同じくらいしか配布できないだろう。会社が出す場合は、取引先の数が目安だ。歯医者さんの場合は、受付において患者に自由に持っていってもらうという配布形態がある。これでも、ただのパンフレットよりはよほど訴求力、説得力が出る。自著の出版とは業績であり権威となるからだ。ISBNコードの有無などに注意する読者はあまりいないので、自費出版と商業出版は見かけではその違いはわかりにくい。

ブランディング出版は変形広告と思えばいい


(この項 続く)

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