2018年4月7日土曜日

カルビー、8年連続大増収を遂げた松本会長が、退任しなければならない理由(4)

私自身、8年前に現役経営者を引退するまで、37歳から22年間、6社で経営を任された、いわばプロ経営者の走りだった。プロ経営者が培った私の感懐、それがダイレクトに松本会長に入り込んでしまったのではないか。成功したプロ経営者の疲れ、というものが松本会長にあったとしたら、2つの領域が考えられる。一つは無限的な業績伸張への期待からの逃避願望だ。もう一つは自分を招聘してくれた資本家、あるいはオーナー、外資なら本社側の上司との関係だ。


好調すぎて手詰まりとなった



 松本会長がカルビーに着任したのが09年。松本時代のカルビーの業績は、素晴らしかった。09年のグループ連結年商額は1373億円だったが、直近の17年3月期のそれは2524億円だった。8年間もの間、毎年平均して約9.0%の成長を持続してきたことになる。多くの経営者ができることではない。

 営業利益の回復はさらに顕著だ。09年の対売上高営業利益率はほぼゼロだったのが、翌10年には早くも6%を超え、17年には11.4%と高い数値を実現した。

 ところが足元を見ると、カルビーでは18年3月期の予想を売り上げ2560億円(対前年比1.4%増)、営業利益275億円(同4.7%減)としているが、第3四半期は対前年で売り上げがマイナスとなっていて、年度末の通期増収を危ぶむ向きもある。そうなると、8年間続いてきた連続増収もストップしてしまうことになる。輝かしい改善実績を誇ってきたカリスマ経営者なら憮然としてしまう状況が近いのだ。

(この項 続く)

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