2018年2月2日金曜日

ソフトバンク、「Pepper元開発リーダー」不使用要請は「言論の自由への抵抗」(4)

「Pepperの開発リーダー」と呼ばれていた


 まず、(1)問題の呼称群を林氏は自称していたのか。林氏自身は、次のように反論した。

「これまで私が自ら『ペッパーの父』『生みの親』と自己紹介をしたことはなく、今後そのような主張をするつもりもございません」(林氏のFacebook、1月25日付投稿)

 次に、(2)林氏はソフトバンクロボティクス社に在職していたとき、実際にPepperの開発リーダーだったのか、少なくともそう目されていたのか、である。GROOVE X社は次のリリースを発表している。

「一方、ソフトバンク社様HPに記載されている以下URLの記事において『開発リーダー』表現が使用されていた事実があることから、Pepper『開発リーダー』の呼称の使用については特段の問題がないものと考えておりました。」(18年1月24日同社リリース)

 在職中、林氏がマスコミに露出するときには、「開発リーダー」との呼称が通用していたらしい。同氏の正式な肩書きは「PMO室長」ということだった。「開発リーダー」のほうがその職務内容をわかりやすく表現していたことは間違いなく、それが多用され、会社の広報やホームページにも同氏を紹介するときに使用される、ときには同氏自身もその呼称でイベントなどにも出演するなど、広く使われていた。つまり、「会社公認での使用」だった。

(この項 続く)

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