2015年8月27日木曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(4)

そのため、「企業マーケティング大学」との異名を持つP&G出身者は、世界中のパッケージ・グッズあるいは消費物企業から引っ張りだことなっている。BtoCの分野では世界中で尊敬されている企業だ。

類まれな経営技能


 引退することになったラフリー氏は、『P&G式「勝つために戦う」戦略』(朝日新聞出版、13年刊)を著している。共著者が同社の戦略コンサルタントとして、ラフリー氏を支えたロジャー・L・マーティン氏だ。マーティン氏は米トロント大学の経営学部長で、同書は主としてマーティン氏の筆によると思われるが、学者がまとめてくれたお陰で逆に「ラフリー経営」がとてもわかりやすく描き出されている好著だ。

 本書で、P&Gには長きにわたって米ハーバード大学教授のマイケル・ポーター氏がコンサルタントとして関与していたことを知った。ラフリー経営は、ポーター氏の掲げる特に次の2つのセオリーに立脚している。

・ポジショニング 
・「コスト・
リーダーシップ戦略」か「差異化戦略」の選択

(この項 続く)

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