2013年11月26日火曜日

『「バカな」と「なるほど」―経営成功のキメ手!』吉原秀樹 書評186(2)

秘密保護法案、与党が強行採決
まあ、この国はどこへ進んで行ってしまうのだろう。

本書は1988年刊ということでー当たり前だがー古くて、だが新しい。

80年代にはポーターの主著書が席巻した時代だったので、本書も繊維産業と電子産業に属している会社を比較し、産業全体の成長率を論じたりする「産業比較論」に陥っているところもある。

しかし一方で経営の本質には不変なところもあるので、含意のある指摘も多い。
「カラ元気のリーダーシップ」
「ヒトは変わらない」
「社長の仕事は危機感の醸成」
など。

こうして見ると、読みやすい経営書というのは30年前から延々と再生産されてきたとつくづく思う。

(この項 終わり)