2010年8月31日火曜日

「甲賀忍法帖」山田風太郎 書評(47)



眠れぬ猛暑の徒然に、純然たるエンターティメントとして書店の店頭で手にした。

(山田風太郎のものって、もしかして40年ぶりに読む?)

などと思いながら。奇想天外な筋立てに中学生のころ度肝を抜かれた記憶があり、手を伸ばした。そうそう、ご子息がキッチンハウス社の社員にいた。

アマゾンのブックレビューが30位あり、2,3を覗いて星5つ!こんな好評価も珍しい。中には
「世界で一番面白い小説だろう」
なんてレビューも。

私にとっての「世界で一番面白い小説」は源氏物語に止めをさすが、
「山田風太郎は日本のアレクサンドル・デュマだな」
と思った。そのストーリー・テラーぶりがだ。構想が大きく、ひきつけていく文章力も両者すばらしいが、山田風太郎のほうが何と言ってもその奇想天外ぶりで勝っている。

この秋は、風太郎の忍法シリーズを読破しようか。面白い本にぶつかった。しめしめ。

0 件のコメント:

コメントを投稿