2012年7月29日日曜日

ルネサス 赤尾泰社長 工場売却・閉鎖計画はてぬるい

半導体大手のルネサス社の赤尾泰社長が、国内18工場うち最大10工場の売却あるいは閉鎖を発表した。

ところが、この実行については詳細日程が明らかにされず、「3年以内に売却または閉鎖する」としかしていない。売却するのか、閉鎖するのかについては、「売却先が見つからなければ閉鎖する」といった程度の絵図しか書いていない。

断言するが、こんな曖昧な計画(計画というか願望でしかない)では、決してこれらのことは実現しない。3年後に起こっていることは、工場個別の問題ではなく、この会社全体が存亡の危機に陥っている、ということである。それを避けるには、「今」の段階で、向こう6月にはどこどこを、12ヶ月の間にはどこどこを、という具体的な日程であり、そのためには「どこどこと提携、あるいは売却先として」などのシナリオである。赤尾泰社長が戦略的リーダーであるとか、経営者であるようには私には見えない。

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