2012年7月21日土曜日

原子力発電所 国会事故調 報告書を読む

本日は九段クラブ。A会員が、福島第一原子力発電所事故に対する国会事故調(東京電力福島原子力発電所事故調査委員会)の「調査報告書」を報告、解説してくれた。

初めの資料として、5月26日の日本原子力学会(!)で公開シンポジウムの形で行われた下記の資料が示された。報告者は東京電力の社員。報告時に聴衆から罵声が飛んだとも言われる。まあ、言ってみればデフェンシブでエクスキューズな立論と成っている。

東京電力福島第一原子力発電所事故対応の概要:
 http://www.aesj.or.jp/information/20120526fukuda.pdf

次に下記資料が示され、上記資料の主張と対比された。こちらの方は、結構過激で、事故発生を「人災」と断定して、安全委員会及び保安院の組織的な限界(原発を推進する省の中に存する組織)を指摘し、かつ規制対象である電力会社との情報及び知識格差により、いいように丸め込まれてきた、と指弾している。
幾つか興味深い提言もあるが、あの事故が数百年に一度のものだとしたら、全ては「後の祭り」あるいは「ガス抜き」ということになろう。空しい感を持った。

国会事故調報告書ダイジェスト版:
 http://naiic.tempdomainname.com/pdf/naiic_digest.pdf

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