2017年8月17日木曜日

マック、謎のベールに包まれた誕生と繁栄の秘密…実質的創業者を破綻させた「強欲経営」(2)

強引、強欲な拡大志向、レイ・クロック


同書が出版された同じ年、題材がかぶってしまった『マクドナルド わが豊饒の人材』(ジョン・F. ラブ著/徳岡孝夫訳/ダイヤモンド社)が出版された。前者がレイ・クロックに対して批判的(はっきり言って非難的)、つまり野党的なのに対し、後者はマクドナルド・ビジネスを賞賛的に紹介する、いわば与党的な書物だった。

『マクドナルド』にはマクドナルドでハンバーガーと交換できるクーポンが付けられたため多く売れ、私の『ビッグマック』を置き去りにした。もっとも、『ビッグマック』も3刷までいくほどには売れた。

 映画『ファウンダー』でレイ・クロックのなりふり構わない拡張の道程を見て、書籍『マクドナルド』のユニークな拡販政策を懐かしく思い出した。

(この項 続く)

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