2015年5月4日月曜日

GE、一度も赤字を出していない事業を大幅縮小(1)



米ゼネラル・エレクトリック(GE)は4月10日、不動産などの資産を売却すると発表した。約265億ドル(約3兆1800億円)規模の不動産や関連金融資産を売却する。売却する不動産はオフィスビルなど多岐にわたり、金融子会社GEキャピタルの事業縮小の一環とされる。

ジェフ・イメルト会長兼CEO(最高経営責任者)は
「(今回の不動産売却は)GEの競争優位性を高めるうえで大きな一歩となる。産業分野の成長戦略に一致するものだ」
と述べた。すでに2016年までに営業利益に占める金融事業の比率を25%(14年は40%強)まで下げる方針を掲げていたが、新たに18年までに10%以下へ縮小させる目標を明らかにした。

 株式市場はこの発表を好感し、発表があった10日、GEの株価は前日比10.8%高の28.51ドルへと急騰した。イメルト会長の経営方針に対する信頼感は強く、17日に発表された15年1~3月期決算で、最終損益が135億7300万ドル(約1兆6000億円)の赤字となったにもかかわらず、株価は動揺を見せなかった。この同期赤字の要因としては、GEキャピタルの、主に不動産関連事業を縮小したことが響いた。不動産評価損などを約160億ドルを計上した。
 イメルト会長が金融事業を縮小する方針に転換したのは、、、

(この項 続く)

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