2014年2月10日月曜日

『魂の経営』 古森重隆 書評192(5)

「有事に際して経営者がやるべき4つのこと」とは、
1) 読む
2) 構想する
3) 伝える
4) 実行する
と、著者は指摘している。とても説得力がある。

同じ市場環境に遭遇して、一方の雄コダックは倒産し、富士フイルムは第2創業的な大きな変換と飛躍を遂げた。この差は那辺にあるのか。本書を読んで私は2つの経営資源で差異が有ったと思う。

一つは、メーカーとしての実物製造実態か。コダックは銀塩フィルム以外は、たとえばデジタル・カメラは外部からOEM調達して本格的な自社製造としなかった。一方富士フイルムは自社の製造設備、製造技術、そして社内技術を保持したので、「転地」に対応出来た。

もう一つはもちろん、、、

(この項 後1回)