2012年8月8日水曜日

ホンダ2輪車での北米進出ケース (1)

『戦略サファリ』(ヘンリー・ミンツバーグ、東洋経済新報社、1999年刊)は、欧米アカデミーが20世紀に著した経営戦略セオリーを整理・分類・網羅した大著だ。主要セオリーを分類して「スクール」と呼び、ミンツバーグが解説し評価している。

私も本ブログで5回にわたり書評を掲載している(下記URL)。本書でおもしろいケースがあり、紹介したい。
http://yamadaosamu.blogspot.jp/2011/06/blog-post_16.html

ホンダが北米に進出、成功したのはまず2輪車からだった。というより、まだ4輪自動車の製造を始めていなかった段階の話だ。北米で殆ど実績の無かったホンダは、50ccの小型バイク、スーパーカブで劇的な成功を収め、1966年にはアメリカでの2輪車市場で63%のシェアを得るに至った。

短期間でのこれ以上ないようなホンダの成功について、ボストン・コンサルティング・グループは1975年に報告書を著し、
「(ホンダは)古典的な合理的ポジショニングを示した」
(ミンツバーグが『戦略サファリ』で紹介した表現)
とした。ところが、、、

(この項 続く)

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