2011年11月2日水曜日

「経営者の器」 連載(9)



◆オヤジとコドモ、コミュニケーションが取れているか

しかし、後継者が決まっている割合は半数にも満たない。オヤジといえども我が子を自動的に後継者とするほどの強権はない、ということなのだろうか。
知り合いのオーナー経営者などと話すと、
「やはり子供が継いでくれればいいのに」
「我が子が入社してくれればいいのに」
というのが本音のようだ。
一方、子息・子女が入社を考えたり、積極的に将来の経営者となることを自覚して琢磨することが少なくなっている。「親の心、子知らず」ということだ。
その理由の一つに、規模的には大きいとは言えない家業事業の経営に魅力を感じないことがある。これはやはり、現社長が腹を割って、事業を動かし育てていく魅力、その個人的果実などのことをよく話してやらなければいけない。我が子が外部への就職活動を始めてしまう前に、十分に情報を開示して誘引してあげることが必要だ。オヤジとコドモは往々にしてコミュニケーション不足だが、一度改まって話しておいた方がいい。

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