「コンサルタントを教えるコンサルタント」と言われているそうな清水久美子氏著「プロの課題設定力」(東洋経済新報社)を読む。
課題設定力の有効性とその方法論がよくまとめられていた。しかし、思うのだが「これって結局コンサルタントのための勉強本じゃない?」ということだ。例によって問題整理のフレームワークがきれいにちりばめられてはいる。
経営者側からの戦略系コンサルに対しての最大の不満と言うのは、「それで何が残るの?」ということだ。多数のコンサルタントが動員されて、集中して社内ヒアリングが行われ、「中期経営戦略」なるものを作成し、嵐のように去っていく。
私が在任したM社では前々社長が某トップコンサル会社に払ったフィーが1億2千万円だった!そのリポートが5年後に私の社長室の隅から転がり出てきて知ったことだ。あの人たちは、企業が本当に欲している「社内経営力」はどう育ててくれるのだろう。
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