2018年5月27日日曜日

若き有望アメフト選手を加害者に仕立てた「日大の異常な経営体質」…逃げ回る田中理事長(4)

また、日大アメフット部や内田監督らへの思いを尋ねる質問については、「僕は今日ここに来たのは謝罪をするため、真実を話すために来たので、今後のチームのことなどは僕の口からいうべきではないと思います」と回答。さらに自身の今後について聞かれると「もちろん、アメフットを続けていくという権利はないと思っていますし、この先、アメフトをやるつもりもありません」と競技復帰を明確に否定した。TOKIOの山口達也メンバーが先の謝罪会見で「席があれば、またTOKIOとしてやっていけたらなあって」と未練がましいことを口走ってしまい、他のメンバーからさえバッシングされたのとは大きな違いだった。

宮川選手の会見を受け、関学大や被害者側はその反省する態度を好意的に受け止めているようだ。
「日大選手(宮川君)の行為そのものは許されることではないが、勇気を出して真実を語ってくれたことには敬意を表したい。立派な態度だった」(関学大アメフト部の鳥内秀晃監督)

「今回の会見を見て刑事告訴も検討せざるをえない状況だ。24日の日大からの回答を待って、家族、本人、関学アメリカンフットボール部とも相談して結論を出したい。日大選手(宮川君)は自分のしてしまったことを償い、再生していただきたい。勇気をもって真実を話してくれたことに感謝する」(被害選手の父、奥野康俊氏)

 刑事事件として立件されれば、宮川選手は加害者として傷害罪に問われ、有罪となる可能性もある。そうなれば20歳の将来ある若者の経歴に、大きな汚点となってしまう。選手としても学生日本代表に選ばれるほどのこの有望選手は、すでに退部の意思を表明している。

 記者会見では好青年という印象を世間に与えた宮川選手を、そこまで追い詰めた内田監督と井上コーチの責任は、どうなるのだろうか。

(この項 終わり)

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