あ今回の総会での目玉人事とされたのが、退任する原田泳幸会長に代わってロバート・ラーソン氏が本社から送り込まれることと、下平篤雄副社長(営業担当)の就任である。ラーソン氏は16歳から米マクドナルド本社に勤務し、下平氏も店舗からのたたき上げで、本部、有力フランチャイズチェーン(FC)の役員を歴任してきた。両氏ともマクドナルドの現場やオペレーションを知悉している。
さてカサノバ社長はマーケティング畑、ラーソン会長と下平副社長は現場オペレーション畑という布陣だが、「現場に近すぎはしないか」という懸念も残る。3000店舗も有する年商2000億円企業には、原田前会長のようなプロ経営者が必要なのではないだろうか。別の言い方をすれば、「今のやり方で袋小路に入ってしまっているのに、過去のスペシャリストばかり集まってしまった」と評することもできる。
本部トップがこのような人事を決定したのは、マクドナルドの悩みの裏返しでもある。昨年1年間で同社の店舗は111カ所が閉店、FCの撤退は69店舗に及んだ。
(この項 続く)
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