2015年8月31日月曜日

戦略カード アマゾンに購入アップ

「戦略カード」は、経営戦略策定に使う専門ツールとして私が開発した。

表、裏がありそれぞれ記入要領が印刷されている。このたび、アマゾンから購入出来るようになった。300枚1,500円。
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社内研修などでまとめ買いをする場合は、送料などの関係で下記が便利。ページの下の方に購入コーナーが。
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2015年8月30日日曜日

経営者ブートキャンプに箱田忠昭氏 登壇

カリスマ講師 箱田忠昭氏

経営者ブートキャンプ第11期も佳境に入り、8月29日に第6講を行った(全7講)。

戦略発表大会を次講に控えて、箱田忠昭特別講師が登壇。「経営者のプレゼンテーション」クラスを指導して頂く。

箱田先生は、日本のプレゼン界をリードするカリスマ講師として、100冊以上の著書を有する。

ご自身、サンローラン・ジャパン社の日本支社長を務められた元外資経営者でもある。「経営者が経営者を教える」というブートキャンプの真骨頂の方だ。

夕刻からの懇親会にもご出席頂き、参加者は皆感激していた。

2015年8月29日土曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(6)

日本市場に激震か


 P&Gで起きている大きなうねりに呼応して、日本法人であるP&Gジャパンでも社長の交代が発表された。米国本社でアフリカ担当のバイス・プレジデントだったスタニスラブ・ベセラ氏の就任が8月に発表された。日本人社長だった奥山真司氏と交替する。

 外資系企業で本社から社長が送り込まれる、そしてその人材は本社でも副社長だった。これは、日本市場を本格的にてこ入れしようという意欲の現れと受け止められる。日本の15年6月期業績は公表されないが、売上高は6%程度の伸び、利益は大幅な増益とみられている。

 いよいよ本気になった「日用品、トイレタリーのビヒモス(巨獣)」P&Gの攻勢に、国内市場トップの花王、そして2位のライオンはどのように立ち向かおうとしているのだろうか。注目されるところである。

(この項 終わり)

2015年8月28日金曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(5)

そして、P&G流の競争戦略として、次の「5つのステップの戦略カスケード(滝)の統合」というセオリーに行き着いた。

・勝利のアスピレーションは何か
・戦場はどこか
・どうやって勝つか
・どんな能力が必要か
・どんな経営システムが必要か


 セオリーの詳細については同書を参照していただきたいが、通読して私が強く感じたことが2つある。

 まず会社全体で採択する競争戦略がしっかりセオリー立てされ、それを全組織が世界中で徹底的に共有している。方法論が同じなのだ。単一企業でこれだけしっかり自社の戦略をセオリーとしてまとめ、実践しているケースは稀である。

 そしてP&Gでは、世界中で多数のブランド展開における新しい経験や消費者知見を限りなく積み上げ共有している。これだけ優れた理論体系を持った巨大企業が「ラーニング・オーガニゼーション」として、さらにその経営技能に磨きをかけ続けているのである。

(この項 続く)

2015年8月27日木曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(4)

そのため、「企業マーケティング大学」との異名を持つP&G出身者は、世界中のパッケージ・グッズあるいは消費物企業から引っ張りだことなっている。BtoCの分野では世界中で尊敬されている企業だ。

類まれな経営技能


 引退することになったラフリー氏は、『P&G式「勝つために戦う」戦略』(朝日新聞出版、13年刊)を著している。共著者が同社の戦略コンサルタントとして、ラフリー氏を支えたロジャー・L・マーティン氏だ。マーティン氏は米トロント大学の経営学部長で、同書は主としてマーティン氏の筆によると思われるが、学者がまとめてくれたお陰で逆に「ラフリー経営」がとてもわかりやすく描き出されている好著だ。

 本書で、P&Gには長きにわたって米ハーバード大学教授のマイケル・ポーター氏がコンサルタントとして関与していたことを知った。ラフリー経営は、ポーター氏の掲げる特に次の2つのセオリーに立脚している。

・ポジショニング 
・「コスト・
リーダーシップ戦略」か「差異化戦略」の選択

(この項 続く)

2015年8月26日水曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(3)

今回切り離されるブランドには有名なものも含まれ、また売却金額は巨額であり、両社にとっては重大な戦略的意思決定となった。P&G側では「選択と集中」を進め、「中期的にはベビー・ケア、ファミリー・ケア、フェミニン(女性)・ケア、ファブリック(衣類)・ケア、ホーム・ケアの分野に注力する」(7月16日付「Forbes Online」記事より)と見られている。

「企業マーケティング大学」


 P&Gが手放した、輝くようなブランド群に圧倒される。同社の場合は、数百に上るブランド群を買ったり売ったり育てたりして、そのポートフォリオを柔軟に組み替えてきた。

 強みの源泉として注目すべきは、P&Gの「ブランド・マネジャー」制である。他の企業では「プロダクト・マネジャー」と呼ばれることもあるが、その規範となっているのはP&Gだ。

ブランド・マネジャーは担当したブランドについて、世界中でのビジネス展開に責任と権限を持つ。R&D(研究・開発)から生産計画、マーケティング、そしてもちろん売上高と利益責任にも同様である。よって、P&G社内にはブランドの数だけ企業家がいるという状況だ。

(この項 続く)

2015年8月25日火曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(2)

A・G・ラフリーCEO(最高経営責任者)兼会長が実質引退し、社長兼CEOにグローバル・ビューティ・グルーミング&ヘルスケア部門長のデイビッド・テイラー氏が11月に就任する。ラフリー氏は00~09年にCEO職を務めて業績を大きく伸ばし、名経営者と謳われた。2度目のCEOとして復帰したのが13年のことだった。

 しかし、残念ながら2回目のCEO登板では大きく業績を伸ばすことはなく、今回の交替となった。テイラー氏は80年にP&Gに入社し、ベビー・ケアやホーム・ケアなどの日用品を担当し、北米、ヨーロッパ、アジアで働いた経験を持つ。

 トップ人事に伴い、大きな動きもあった。香水メジャーとして知られる米コティ(本社:ニューヨーク)に125億ドル(約1兆5250億円)で傘下の43ブランドを売却すると表明したのだ。売却されるブランドの中には、「ウエラ」(ヘア・ケア)、「カバーガール」「マックスファクター」(化粧品)、「ヒューゴ ボス」「グッチ」「Dolce & Gabbana」(香水)、その他ヘア・スタイリング関連のブランドが含まれる。

(この項 続く)

2015年8月24日月曜日

世界の巨獣P&G、日本へ本気の攻勢始動(1)

米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G、本社:シンシナティ、オハイオ州)は、欧米では「日用品分野の behemoth(ビヒモス:聖書に出てくる巨獣)」と呼ばれる。「モンスター」を越える世界的巨大企業だ。

 180カ国以上に展開し、2015年6月期の売上高は830億ドル(前年比0.6%増)もある。1ドル120円で換算すると約9兆9600億円にもなり、10兆円にも達するかという勢いだ。営業利益は153億ドル、経常利益は149億ドルで前年からは微増だが、対売上高でみると営業利益率が18.4%、経常利益率は18%と、類まれな高収益企業といえる。

大変革


 そのP&Gに今、大きな動きが出ている。

(この項 続く)

2015年8月22日土曜日

新しい本は11月に

和書単行本というと、今まで20冊刊行してきた。読者の皆さんからの支持をのお陰で、次々と発表の機会をいただけたと、感謝している。

いつもいつも、「もうネタ切れか」と思うのだが、今回も次の出版が決定した。

タイミングは11月初旬となった。タイトルが本決まりとなったりしたら順次お知らせする。

「あなたが今まで発表した作品で一番よかったものは?」
聞かれて答えた芸術家がいる、誰かは忘れた。
「それは次作です」

お後がよろしいようで。

2015年8月19日水曜日

諏訪湖 花火大会は凄かった

もしかすると日本一(?)の花火大会が8月15日に。

少し曇りと風という絶好の花火日より。50万人ともいう観衆。湖畔近くを歩くと、「駐車場5千円」「観覧椅子席6千円」などの表示が。

縁あって中央の桟敷席にお招きいただき、堪能。空で爆発した花火の外紙が燃えかすとしてたくさん落ちてくるという迫力席。2時間で4万発を打ち上げたという。冥土への土産話がまた一つ。

2015年8月18日火曜日

花王の怠慢 P&Gとの「ケタ違い」の差を生んだ「やる気のなさ」(4)

筆者は7月末にスペインを周遊した際、「世界で一番美しい村」といわれるモンテフォリオを訪れた。寒村の裏道に車が入るなり、この村唯一の大看板に圧倒された。「SUZUKI」のロゴが大きく眼に入ってきたのだ。

 スズキをはじめとする多くの日本企業にできた、自社製品を世界中にあまねく供給するということが、なぜ花王にできないのか。それは、その覚悟が花王になかったとしか考えられない。他業界の一流企業が持っているのと同等、あるいはそれ以上に強大な経営資源を有しているのが花王だからである。

 花王の歴代社長には、マーケティングの成功者、名経営者として讃えられている人も複数いる。しかし筆者には、せっかく経営資源を有しているのに世界へ出て行こうとしなかった、勇気と戦略に欠けた「怯懦の系譜」にしかみえない。易々と世界市場をP&Gに明け渡してきてしまったその罪は重い。「攻撃は最大の防御」という有効戦術を海外で発揮してこなかった花王は、近いうちにP&Gが伸ばしてきた爪を首筋に感じることになるかもしれない。

 次稿では、世界を制覇してきたP&Gの成功の秘密について考察する。

(この項 終わり)

2015年8月17日月曜日

花王の怠慢 P&Gとの「ケタ違い」の差を生んだ「やる気のなさ」(3)

花王に「できない」はずはない


 P&Gは1970年代に合弁で日本進出を果たし、06年にP&Gジャパンとなった。「世界のP&G」が進出した主要国のうちシェア1位を取れない数少ない市場が日本である。その要因は、強力な競合相手である花王の存在だった。

花王は日本を代表するBtoCの企業であり、トイレタリー市場における製品力や開発力にはP&Gも一目置くほどである。つまり、製造業として極めて優秀な企業だ。加えて、パッケージ・グッズのマーケティングに関しては、日本を代表する企業として名望をほしいままにしてきた。企業規模や財務の点でも申し分のない一流企業だ。

 では、その花王がなぜ世界市場ではP&Gの後塵を拝しているのか。

 それは「やる気がなかったから」ということに尽きる。P&Gと同様に日用品である化粧品メーカー資生堂の海外売上高比率は55%に達している(15年3月期)。

(この項 続く)

2015年8月16日日曜日

花王の怠慢 P&Gとの「ケタ違い」の差を生んだ「やる気のなさ」(2)

P&Gと花王の大きな差


 石鹸やヘアケア商品に代表されるトイレタリーの市場において注目されるのは、世界市場に展開する2社の違いである。
 P&G米国本社の世界売上高は、830億ドル(15年6月期)もある。1ドル120円で換算すると9兆9600億円に上り、16年同期は10兆円を越える勢いだ。花王とは一ケタ違う企業なのだ。

 花王は売上高の28.9%、4000億円強を海外で売り上げている(14年12月期)。05年3月期の海外売上高比率は26.6%だったので、海外比率はほとんど伸びていない。花王は国内重視の企業といってよいだろう。

 一方、P&G米国本社は売上高の61%、円換算で実に6兆円超を北米以外の世界中180カ国以上が占める(15年6月期)。花王の年間売上高の4倍をも北米以外で稼いでいることになる。

 P&G米国本社の年次報告書によると、05年期の「developing countries(発展途上国)」での売上高は32%と、割合では現在の花王の海外比率と同じくらいだった。その割合が14年期には61%(北米以外)に倍増している。金額でいえば、9年間で約4兆円も北米以外のビジネスを増加させたのだ。この10年ほどの間に、花王は完全に海外市場をP&Gに明け渡してしまった。

(この項 続く)

2015年8月15日土曜日

花王の怠慢 P&Gとの「ケタ違い」の差を生んだ「やる気のなさ」(1)

花王 メリーズ
7月26日、日本経済新聞社は2014年の「主要商品・サービスシェア調査」(対象100品目)を発表した。例えば衣料用合成洗剤の分野は、以下の結果となった。

・1位:花王(38.4%、対前年比0.5%増)
・2位:ライオン(29.8%、同0.6%減)
・3位:プロクター・アンド・
ギャンブル・ジャパン(26.4%、同0.4%増)

 この順位はここ数年変わらないが、今年は2位ライオンとの逆転劇が予想されるほどのP&Gの急追ぶりである。そうなれば、花王としては背中に世界の巨人、P&Gの足音を聞くことになる。ちなみに同調査で、シャンプー・リンス分野では、1位:花王、2位:P&G、3位:ユニリーバ・ジャパンとなっている。

花王の足元の業績は悪くはない。14年12月期の売上高は1兆4017億円(対前年比6.6%増)、経常利益は1388億円(同8.4%増)となった。P&Gジャパンは非上場のため、数字を公表していない。

(この項 続く)

2015年8月14日金曜日

タカラトミー、2ファンドが撤退 新任社長は大丈夫か(4)

厳しい船出


 メイ氏の功績はもちろんある。その容貌とコミュニケーション・センスで、今回の『ガイア』に限らずタカラトミーの新しい顔としての露出が著しい。スター・ウォーズ関連商品の発表会では、メイ氏自らダース・ベイダ―に扮したコスプレ演出はメディアでも大きく取り上げられた。ちなみに15年3月期決算発表会資料でも、「新聞掲載 広告費換算 対前年比130%」と誇らしげに紹介している。

 メイ氏がCOOとして1年間フルに執務した15年3月期の業績も冴えない。連結売上高は1498億円(対前年比3.2%減)、営業利益24億円(同27.2%減)、経常利益20億円(同 66.6%減)に沈んだ。そもそもメイ氏が副社長に就任した当時のアニュアルレポートには、「15年3月期の固い目標」として売上高1640億円、営業利益60億円という数字が掲げられていた。

「プロ経営者」として招請されたメイ氏だが、船出は厳しい。5月末に、筆頭株主だった丸の内キャピタルが運営するファンドが、全持ち株を売却した。持ち分は12.2%だった。新任社長が就任するのを契機に筆頭株主が全持ち株を売ってしまうとは、どういうことなのだろうか。丸の内キャピタルの全株売却は、投資ファンドのTPGが昨年12月に行った損切り売却に続いた格好となった。

「再生経営者は最初の6カ月が勝負」というのが私の経験則であり、黄金律だ。タカラトミーのOBとして、これからも同社の行方を注意深く見ていたい。

(この項 終わり)

2015年8月13日木曜日

タカラトミー、2ファンドが撤退 新任社長は大丈夫か(3)

番組内では、『リカちゃん人形』の新プロモーションを若い女性社員が提案してきた時のもようが紹介されていた。提案はすぐに承認され、『大人リカちゃん』を開発デザイナーが張り切ってつくり、池袋ルミネ(東京都豊島区)を全館的に巻き込んでコラボ・プロモーションを展開しはじめたのが6月下旬。すでに大きな反響を得て大成功とされていた。

 私も早速同社のHPでチェックしたら、なんと「商品のお渡しは12月26日予定」となっている。一次販売が半年先で、それ以降は2次予約の受付があったらしいが、私が見たときにはすでに「予約打ち切り」となっていた。メイ氏が「それで、商品の生産計画はどうなっている?」と一言確かめておけば、こんなちぐはぐなことは起こらなかったはずだ。

 昨年10月には組織再編を行い、「幹部の平均年齢が5歳若返った」(メイ氏)というが、ヘッドカウント(社員全体数)には手を付けたのか。本社の管理部門も企画・開発部門へのシフトを考えているという。打とうとしている手が小粒の感は否めず、15年3月期の決算書を見ると人件費はほとんど減っていない。工場や物流の無駄を削っているとも報じられているが、それは当然の施策ともいえる。

1026種類あるトミカも「90%の利益は365種類から生まれている」とメイ氏は昨年指摘したが、トミカの商品構成には大きな変化は見られない。

(この項 続く)

2015年8月12日水曜日

タカラトミー、2ファンドが撤退 新任社長は大丈夫か(2)

メイ氏をスカウトしてきたのは、社長から会長となった創業3代目社長の富山幹太郞氏だという。富山氏は私が退職後、イギリス遊学先から帰国して32才の若さで社長に就いた。

以降30年近くの長きにわたって経営に当たってきたところ、12年に米国子会社が取り扱い商品に関する営業用ファックスを一方的に顧客へ送ったとして、集団訴訟を起こされた(14年に10億円強の和解金支払いで解決)。また、子会社が累計約20億円もの架空取引をしていた事件も発覚。13年3月期は、タカラとトミーが合併して以来初の赤字71億円(当期利益ベース)を計上してしまった。

 一連の事態を受けて、富山氏が「経営職を譲ろう」と決断する至ったことは想像に難くない。

小粒な経営改革


『ガイア』を見る限り、メイ氏は社員とのコミュニケ―ションを重視するタイプの経営者のようだ。社長室のドアを開け放しておいて、アポなしでの社員の来室ミーティングを歓迎している。

(この稿 続く)

2015年8月11日火曜日

タカラトミー、2ファンドが撤退 新任社長は大丈夫か(1)

7月21日放送のテレビ番組『ガイアの夜明け』(テレビ東京系)を興味深く視聴した。「プロ経営者は会社を変えるか?」というテーマで、大手玩具メーカー、タカラトミー社長兼CEO(最高経営責任者)のハロルド・メイ氏への密着取材がメインのひとつだ。

 私は20代の終わりに3年間、タカラトミーの前身、トミー工業に勤めて海外貿易実務を習得し、国際ビジネスへの興味を抱かせてもらった。OBとして、これまで同社に関してはウォッチャー的に興味を持続させてきた。

 メイ氏はオランダ人であるが、日本育ちでキャリアも日本で積んでいる。外資系企業であるユニリーバ・ジャパンや日本コカ・コーラを経て、14年3月にタカラトミーの顧問に就任し、その翌月にはCOO(最高執行責任者)、同年6月には代表取締役副社長となった。先月6月の株主総会で社長に就任したのは既定路線だったとみられている。

(この項 続く)

2015年8月8日土曜日

経営者ブートキャンプにあの著名経営者が登壇

 























     



本日、経営者ブートキャンプ第11期第5講。午後後半は特別講師として、あの著名経営者の方をお迎えした。事情があり、お名前を公表しない。

OBを含め20名限定のクラスで、1.5時間の講義と半時間の質疑に答えてくれた。懇親会にも出席してくれて、参加者のボルテージは大いに上がった。

「人、本、旅」の重要さを説かれたのは、クレイトン・クリステンセンと大いに通じた。

ところで、本日出席してくれたOBが申し込んだこともあり、10月31日から始まる第12期が満席に近づいている。

ご興味のある向きは早めに下記から申し込まれたい。
https://www.keieisha.jp/seminar151031.html

2015年8月7日金曜日

スペインを歩く(3)

タパスという小皿料理が
切りもなく!
「旅行満足度調査」(8月4日発表、エイビーロード・リサーチ・センター)によると、今年のベスト1はスペインだった。前年度の9位から首位に!

アラブ文化との混淆が醸し出すエキゾチックな雰囲気、清潔な町並み、美味しい食事、フレンドリーな人々、とその理由を挙げることは、帰国したばかりの私には易しい。

納得の1位だ。

ビジネスを含めて海外渡航は100回を越えているが、その中でも特筆できる会心の夏休みとなった。

(この項 終わり)
しかし、、帰ってきて東京の暑さにも魂消た。

2015年8月6日木曜日

スペインを歩く(2)


メスキータ 内部
スペインには8世紀から何と15世紀までアラブ民族の侵攻があり、イスラム王国が交替しつつ支配していた。

そのため、アラブ文化の影響が色濃く残り、エキゾチックな町並みや風景が今に残っている。

コルドバ市にある大聖堂メスキータは、キリスト教、イスラム教、そしてまたキリスト教の教会として変遷とした。その都度以前の状況に増築したので、ヨーロッパの他の国の大聖堂に見られないユニークな建造物として今に至っている。

イスラム王国の最後の宮城、砦なったのはトレド市の丘稜で、ここでイザベル女王に降伏の儀式が成された。イザベル女王は、スペインを統一し、コロンブスのアメリカ発見航海をスポンサーとなった。

(この項 続く)

2015年8月5日水曜日

スペインを歩く(1)

「白い町」 ミハス
スペインに夏休み。7月25日から8月3日まで、足かけ9日間。

マドリッドから入り2泊して、新幹線で南へ。コルドバで1泊、新幹線でマラガへ行き、チャーターでミハスからグラナダへ廻り泊。

アルハンブラ宮殿を見て、空路バルセロナへ。バルセロナで3泊してゆっくり。

海外旅行は、ビジネスも含めると100回以上行っているし、ヨーロッパも20回くらい。スペインは初めてなので楽しみにしていた。

結果、今までで一番楽しい旅行となった。あるいは人生の楽しみ方が変わってきたのかとも。老境に入って来たのかとも思うのだが、またそれも良いかなと思えるようになってきた。

人生で一番楽しかった旅について少し記す。

(この項 続く)

2015年8月4日火曜日

スタバ、味の目隠し調査で最下位…最大の敵はコメダ、米国本社の管理強まる?(4)

関根氏は岩田氏の後任で、伊勢丹(現三越伊勢丹)執行役員や丸井今井(現札幌丸井三越)社長を経てスタバ社長に就任したが、失礼ながら外資の世界をわかっていないのではないか。関根氏は、ジョン・カルバー氏と異なる見解を述べてしまった。

 米国本社が日本法人を完全子会社化した理由は、完全に自分たちが思うように経営したいからだ。関根氏はサザビーの森正督社長からスカウトされたのだが、米国本社としては株式公開買い付けまでして、大株主だったサザビーの影響力を排除しようとしたのだ。

最大のライバルは?


 スタバのコンセプトである「サード・プレイス」とは、家、職場、あるいは学校以外の「第3の場所」、客に居心地のいい場所を提供しようという意味だ。客のほうでも、それを期待している。

 では、コーヒーの味への評価はどうなのだろうか。インターネットマガジン「The Bold Italic」が13年6月に米サンフランシスコで目隠し調査を行ったところ、6種類のコーヒーのうちスタバが最下位だった。もちろん、これは直ちに「スタバのコーヒーがまずい」ということを意味するものではない。単に「6つの中で評価が最下位だった」ということだ。

 では、コーヒー店としてのスタバの競合はどこか。もちろんタリーズコーヒーなどの、スタバより低単価のコーヒー・チェーンではないだろう。「目指しているところが違う」と岩田氏なら言うだろう。今年2月に1号店をオープンさせた「サードウェーブ」と呼ばれるブルーボトルコーヒーのような、高級コーヒー店だろうか。スタバは、味では競合できないだろう。もしくは、旧来型の喫茶店だろうか。居心地のいい空間という点では勝るかもしれないが、いずれも零細で、企業規模としてスタバのようなチェーン店に対抗すべくもなく、その数を減らしている。

 私は、スタバの競合として立ち上がってくる可能性があるのは、コメダ珈琲店ではないかと見ている。コメダも「居心地のいい空間」というコンセプトの別体現ではないか。店舗数も632店(7月19日現在)とスタバを急追している。地域的に、まだ進出空白地がある。スタバのおしゃれな雰囲気もいいが、コメダ珈琲店のまったりした空間もくつろげる。「くつろぎカフェ戦争」が始まることに期待したい。

(この項 終わり)

2015年8月3日月曜日

スタバ、味の目隠し調査で最下位…最大の敵はコメダ、米国本社の管理強まる?(3)

米国本社による完全子会社化の意味


 順風満帆に見えるスタバであるが、1000店の大台を達成して次の段階への飛躍を虎視眈々と狙っているようにみえる。それは、最近の資本移動からもうかがえる。

 今年3月に米国スタバ本社は日本法人を公開買い付けによって完全子会社化した。そもそも日本法人は、日本のサザビーリーグ社との合弁で1996年に1号店を開業して、01年10月には大阪証券取引所ナスダック・ジャパン市場(スタンダード)に上場した公開会社だった。

成長への方策として、米国本社幹部のジョン・カルバー氏は「新ブランドを日本に導入していく。それは紅茶のブランドだ。数年前にティバーナという会社を買収した」(2月27日付東洋経済オンライン記事)と明かしている。ところが日本法人の関根純社長は、昨年9月にこの資本移動の発表があった後に、「自分は全く知らされていなかった」とした上で、次のように語っている。

「基本的には、トップマネジメントを変えるということもない。米本社は今、ティバーナという紅茶専門店やパン屋を買収したり、向こうとしても企業を大きくしようとしている。だが、そこでやっているものを日本に持ってくるという考えはまったくない。日本に合うかどうかを見極める必要がある。無理矢理に日本に押し付けてやることはない」(14年10月4日付東洋経済オンライン記事より)

(この項 続く)