2013年10月2日水曜日

『イノベーションのDNA』クレイトン・クリステンセン他 書評182(1)

9月はライブレボリューション事件に筆を取られて後半が過ぎてしまった。月が変わり、当ブログも以前のペースに戻りたいもの。

本書は、ハーバード・ビジネススクールの看板教授、クリステンセンが他2名と共著で翔泳社、2012年刊。原書は2011年に刊行されている。

遅ればせながら手にとって、とても感心した。今年に入って読んだ経営・ビジネス書の中でベスト1で、10月から始まる経営者ブートキャンプ第8期の課題図書の1つとして参加経営者・幹部の皆さんに呼んで貰うことにした。

本書の何が素晴らしいかというとまず、傑出した経営者が他の経営者と決定的に異なる経営行動―つまりイノベーション―を起こすプロセスをうまく説明したということだ。そしてその説明についての納得感がとても大きく、実際に経営者として行動してきた私にも首肯できるものだったことである。本書で提示された「イノベーションが起こるプロセスの説明」は新見に富み、しっかり構築されている。その意味でそれは「発見」と呼んでもよい指摘となっている。

(この項 続く)