ゲイリー がC.K.プラハラードと『コア・コンピタンス経営』を著したのが1994年。中核となる企業の強みを確立し、マーケットを制覇しようとの力強いメッセージが世界を席巻した。
二人はまた、
「15年後の業界の様子を予想して、それに対処して今から備えよう」
と啓蒙したものである。
私は2011年に著した前著『超実践的経営戦略メソッド』(日本実業出版)で
「そんな先のことが分かる経営者などいやしない」
と揶揄した。そして
「ゲイリー達が同書で最も持ち上げたEDSなる会社も、21世紀を待たずして消滅してしまったではないか」
とも指摘した。
ゲイリー・ハメルという学者は実はなかなかのもので、前世紀中に自説を撤回している(こちらの方はあまり知られていない)。さらには率直に
「戦略産業の少しダーティな秘密は、戦略創造に関する理論など存在しないことだ」(拙著109頁)
とまで告白しているのだ。
さて、同教授は
「米国企業は(略)創造ムーブメントへの転換にも恐らく20年かかるだろう」
と発言したとされている(『知識デザイン企業』紺野登東洋経済新報社)。これをどう読むか。
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