大王製紙 井川高雄前顧問が、関連会社であるエリエール社の臨時株主総会で現役員全員を解任する成り行き。元顧問の子息である大王製紙社井川意高前会長に融資した関連会社7社で同様の措置を求めている。創業家側の持ち分比率が高いため、実現しそうであるという報道。
大王製紙は大会社となり、公開会社となったが、内実は結局ファミリー・ビジネス(同族会社)であったと言うことだ。実はよくある形態。ファミリー・ビジネスであること自体は別に悪い経営形態ではない。近年の経営学的調査では純然たる公開企業よりファミリー・ビジネスの方が収益性、成長性共に優れていることが明らかにされてきている。
大王製紙グループでの問題は、だから単純に後継社長の資質とガバナンスということだったわけだ。井川高雄氏がまた経営を掌中に戻したいというのは理解できるし、業績のことを考えれば悪いことではないのかも知れない。問題はこの偉大な企業家の”後”ということなのだろう。子息が司直の手に落ちた後、このファミリーにはどんな人材が残っているのだろうか。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿