10月に入り、三菱重工業が戦略的な動きを強めている。
1日に長崎造船所(長崎市)から2つの事業会社を切り出し、三菱重工船舶海洋と三菱重工船体の2社を設立した。前者はLNG(液化天然ガス)船とLPG(液化石油ガス)船のガス運搬船を集中的に建造し、後者は船体のパーツを他社からも受注するとしている。
この動きは、造船を祖業としている三菱重工にとって大きな戦略的転換だ。2012年に策定した3カ年の事業計画では「高付加価値船舶」建造を掲げ、大型客船と資源探査船とを新たな柱に育てる戦略だった。しかし、今回の発表で三菱重工船舶海洋社長の横田宏氏はこれを「戦略的に失敗だった」と率直に認めた。
(この項 続く)
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