保湿効果に定評のあるアルガンオイルは、最近、化粧品やサプリメントに採用されることが多く、ブームになっている感がある。しかし「なぜ、モロッコのオイルをドイツの会社が供給しているのだろうか?」という疑問が生まれる。モロッコなら、旧宗主国であるフランスの会社が権益を握っていそうなものである。
同社のピーター・ヘス社長は、以下のように語る。
「知り合いのドイツ人がモロッコ人と婚姻関係にあり、モロッコのビジネスに乗り出しました。アルガンの樹は、モロッコでも特定の地域にしか自生せず、その地方の住民と特別な関係がないと、ビジネスの相手にしてもらえないのです」
また、セミナーでは以下のような話もあった。
「優秀な日本人スタッフがいるので、日本にアルガンオイルを最初に紹介したのは、当社となりました」
「日本向けに輸出している当社のアルガンオイルは、モロッコでも最高の品質で、100%純正を保証している」
一方でアルガンオイルの需要が世界的に高まったことで、混ぜ物が入った低品質製品も出てきている、と警告していた。
(この項 続く)
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