鈴木敏文会長は、発言も存在も露出も大きい方なのだけど、自著はそんなに多くはない。7-11本は世に溢れているのだけれど。
この自伝を読むと、鈴木氏が大経営者に成り至った原点がよく分かる。それは、統計学者、そして心理学者の2つの側面だ。
20代の時にこの2つの分野を徹底したことにより、その後の「原理原則経営」が確立したと言えよう。
従前からの旧弊や、常識というものに捕らわれない計数による判断や、消費者心理の重視、慮(おもんばか)りなどがそれだ。
伊藤オーナーとの関係も興味深いのだが、それについては別の機会で触れたい。
(この項 終わり)
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