「申し訳ありませんが、面接の日程を変更して頂けませんか」
と、彼が言った。
「いいけど、どうしてですか」
首をひねりながら訪ねた。
「留学先のクラスメートが急に来日して、明日会いたいと言って来て」
と、その人は当たり前のように告げた。
「1年ぶりくらいに会うのです」
嬉しそうに、あっけらかんとした口調だった。
「そうですか、あなたはもう結構です。来なくて構いません」
と迷うことなく告げた。
「えーどうしてですか!?」
驚かれ抗議されたことに、驚いた。
「それならこちらからも結構です」
と捨て台詞のように言われて電話は終わった。
半年ほどして、サンダーバード卒業生の集まりで、その人に出会った。名刺を交換してお互いに分かったのである。
(この項 続く)
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