私が最新刊『本当に使える経営戦略・使えない経営戦略』(ぱる出版)で、一番筆を割いた企業事例がユニクロだ。
同書の中で、「柳井正、太閤秀吉、中内功」という一項を立てた。秀吉は55才となり朝鮮出兵を企図して15万人もの大軍を派遣した。柳井社長は56才で社長復帰するや、海外展開の大号令を出し、軍を進めている。
「国内に覇を唱えた英雄は、その年頃に世界制覇の野望に燃える」
という、経営者ブートキャンプに参加した経営者の言を紹介した。
「そして大火傷する」
と、その参加者は続けたわけである。
今回の「世界統一賃金体系の導入」という、野心的ではあるが無理筋のプログラムを発表してしまったユニクロ帝国に於いて、少なくとも誰も柳井社長の無理無体を留める忠臣はいないようだ。
(この項 続く)
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