洋の東西で大企業が顧客や社会を欺いた事件が連発している。
東洋ゴム工業は10月14日に、検査データを改竄するなどして8万7000個あまりの製品を出荷していたと発表した。船のエンジンや鉄道車両、それに産業機械の振動を小さくするために使われる防振ゴムという製品である。
東洋ゴムでは2007年に防火用断熱パネルの性能偽装が発覚。今年に入ってからは建築用免震ゴムのデータ改竄が明らかとなった。前者は住宅や建物の火災時の安全性を、後者はマンションやビルの耐震性能を損なうもので、災害時に人身に直接危害を発生させる危険がある。
同社で非難されるべきは、製品のデータ改竄の重大事件がこれで3回目だということだ。当該製品を販売担当している東洋ゴム化工品販売のサイトには「人の暮らしに尽くします。モットーは誠心誠意。」とあったのだが、恥ずかしくなったのか本稿執筆時にはその表現が見当たらない。
(この項 続く)
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