日産が7月、23年3月期までに日産グループ全従業員の1割に当たる1万2500人もの従業員を削減すると発表。その一方、「社長だけ不正に4700万円過分に報酬をもらっていた」ということだ。
日産のステークホルダーである株主、社外取締役、社員すべてが“アンチ西川”となり、西川氏は四面楚歌に陥っていた。そんな西川氏に、経営者としての資質があったのだろうか。
この疑問に答えるためには、「トップ経営者と側近経営者」という概念を持ち込むとよいだろう。西川氏はゴーン氏というカリスマ経営者の下で、志賀俊之氏(17年まで副会長)に続いて「日本人側近のNo.1」となった。ゴーン氏が日産に着任した1999年の翌年、欧州日産から帰国した時はまだ購買企画部の部長という任にあった。その後、ルノーとの協業を推進するポジションをこなしたことでゴーン氏の目に留まり、とんとん拍子で経営の階層を上り、13年にCCO、17年にCEOに就任した。
(この項 続く)
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