「次に目指しているのは、超高精度の金型を自社で開発製造して日本一、いや世界一の金属部品加工メーカーになることです。そのために、業績が上向き始めた12年に思い切って新工場を買収しました」と小平社長は語る。
新工場は「テクノロジーセンター輝」と名付けられた。地上3階、地下1階建ての同工場の特徴は、地下だけで2300平方メートルという広大な床面積を持っていることだ。小平社長は、「地下にあるということで、徹底的に温度管理を実践しています」と語る。
大型の工作機械まで、通風管理された大型エレベーターで搬入されるという。「1年を通して温度差は最大2度、1週間単位ではプラスマイナス0.3度を実現しました」(同)
温度管理のほかにも、最高クラスの床強度で工作機械の振動などが極小になる点も特徴だ。最新鋭の自動工作機械に加え、その精度の高さから「神の機械」といわれたスイスSIP社の工作機械まで整備活用している。
このような環境で製造される金型は、超精密を目指すことができる。小平社長は、「最後は人の手で精度を追い詰めるのです。すでに一部実現していますが、私たちの目標は誤差1ミクロンの精度の金型を安定的に製造することです」と語る。
(この項 続く)
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