2015年5月24日日曜日

安倍首相の米議会演説は卓越していた!(3)

安倍首相の演説でも、原稿は事前にハードコピーで聴衆に配られている。「間違いのない案内」ということだけなら、議場でそれを配って終わりにしたほうがよかったというのだろうか。事前に「内容は百も承知」なのにもかかわらず、ベイナー下院議長が涙したのはなぜか。それは「言葉の力」「プレゼン力」なのである。

「直接、言語で」行う大切さ


「ちょっとした文法上の間違いを恐れて、人前で話すのを躊躇する『完璧主義』が日本人の英語力の最大の障壁だ。発音をバカにされようが、練習を重ねて、大舞台に挑戦したこと自体、少しは評価されてもいいのではないか」(5月1日付東洋経済オンライン記事『歴史的演説!首相を支えた10のプレゼン技術』)

この指摘に筆者はまったく同感する。コミュニケーションは「直接、言語で」行うのが一番強力だ。それは政治家でも経営者、ビジネスリーダーでも同じことだ。メールを送ったり書類を配布したりすることは、情報を渡すことではあるが、真の意味のコミュニケーションとはならないということをしっかり意識すべきである。

(この項 続く)

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