「日経ビジネス」(日経BP社/11月17日号)が「社長が選ぶベスト社長」の調査結果を発表した。1位に輝いたのが、永守重信日本電産会長兼社長だ。有効投票数は東証1部上場社長の65票、それ以外の企業社長の48票でいささかサンプル数が少ないきらいがあるが、永守社長が1位という結果に筆者も異論はない。
永守氏は同社創業者であり、ゼロから始めた日本電産グループを年間売上高約1兆円の規模にまで育て上げた。主力事業は産業用モーターという地味な部品製造だが、同社の急成長で特に意義が大きいのは、従来型産業であるという点である。モノづくりを行う製造業であり、自社の技術、製造力、そして販売力の総力戦で戦っている。ITやeコマース、金融でなく、仕入れも在庫も物流も存在する伝統的産業のルールの中で規模を拡大してきた。
この急成長を牽引したのが、永守氏が得意とするM&A戦略だ。
(この項 続く)
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