本書は3部17章から構成されている。第1部「良い戦略、悪い戦略」のまとめとしてルメルトは次のように述べている。
「良い戦略とは最も効果の上がるところに持てる力を集中投下することに尽きる」(p134)
この視点は正しいモノで、私も賛同するのだが、この文章の前に付いているのが
「ごくおおざっぱに言えば」
という表現だ。
この表現の存在から私は、ルメルトが自分の戦略論の限界というか、きっちり完全にセオリーだてできなかったところを感じていたと読んだ。
つまり、大きな荒い祖述のところでは本質を突いているのだが、それをしっかり要素分けしてモデル化する段階では、著者自身がまだ居心地が悪く感じているのだろう。
具体的に示すと、、、
(この項 続く)
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