富士重工業 吉永泰之社長が日経ビジネス4月16日号の「編集長インタビュー」に登場、製造業の経営者としては珍しい哲学を開陳している。
「コスト競争は大の苦手」
「安全と楽しさで差別化追求」
など。
「価格」と「品質」を金科玉条のようにオウム返ししている幾多の製造業社長の中にあって、異質だ。しかし、吉永社長は経営戦略に直覚的に優れている経営者だと、私は思う。
経営戦略って、「ヒトの行かない裏道に桜を探す」という行為なわけである。吉永社長がアイサイトという独自機能、そして水平対向エンジンという独自ポジショニングで、つまり機能で勝負しようというのは正しい。
インタビューした編集長が終わりの「傍白」で
「この先、(傘下に収めた)トヨタがスバルの強みを尊重し、無理にトヨタ流に染めようとしなければ、この資本提携は、さらに果実が実るような気がしました」
としているのも、当を得た見解だと思う。
私の車は、スバル・レガシー(カー・オブ・ザ・イヤーのモデル)である。スバルはよい経営者を置いたと寿ぎたい。
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