明日香出版社、最新刊。
いろいろ出来のよい本。まず、狙いがよい。組織の中に架けられた出世梯子の第一段に足がかかり、一番胸躍り不安な層に対して書かれた。この第一段を上手く登れるかで、この梯子をどの位登っていけるかが決まる、という著書の見立ては正しい。
その上で具体的なアドバイスが100に小分けして示されている。著者は、リクルートという異常に活気がある企業で新卒入社して勝ち上がった。そして日本有数のエグゼクティブ・サーチのコンサルタントとなっているわけだ。経営者や幹部とも何千人も話してきた。
出世梯子の上と下をよく見てきたから、アドバイスが具体的で、またユニークだ。つまり、的を得ているし、分かりやすい。
「チームでもっともあきらめの悪い奴になれ」
など、秀逸なモノが多い。読者となる層へのエールと愛情が、前書きに集約されて表現されていて好感を持てる。
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