読売新聞の渡辺恒雄主筆に反感を持っている人は多い。
ワンマンで傲岸不遜、酒酔い、上から目線で取材記者に無礼な対応、、、などである。
大読売グループで資本家でもないのにオーナー経営者のごとき振る舞いや意思決定が報じられ、私も同主筆が「理の経営者」であるようには思えずに来た。
4月5日号の週刊新潮に4ページに渡って『「朝日新聞」と「清武君」に告ぐ!』を寄稿したのを読んで、しかし私の印象は大きく変わった。
プロ野球の高額年俸の上限額が決められたのが2007年だということ、今回朝日が問題とした巨人軍の選手との契約はすべてそれ以前だということ、それらのことを取材に来た朝日の記者たちに巨人軍側が書面を提示して説明したこと、などを整然と述べたうえで、今度の朝日報道がライバル誌である読売新聞グループに対して意図的に仕掛けられたものであるということを説得的に指摘している。
サッカーやゴルフなど、ほかのプロ競技における高額報償に比べて日本のプロ野球が飛びぬけて高いわけでもないし、本来規制や非難の対象になるべきでないことなども、「なるほど」と思わせる。
この独占手記がご本人の文章だとすると、大読売新聞で記者上がりで主筆であるという、「ペンの人」の資質はあなどれない。ナベツネに対する印象と認識が変わった。
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