大和ハウス工業会長 樋口武男氏が日経に「私の履歴書」を連載している。
「熱湯経営者」と自称している豪腕ぶりで、大和ハウス工業社を兆円企業に育て上げ、追い上げてきた様が迫力ある筆致で語られている。
興味深く読んだのは、樋口会長を指名抜擢して育て上げてきた石橋信夫オーナーの存在と、会長との関係である。石橋オーナーは資本家として君臨して「統治しなかった」わけではなく、大いにその経営に関与した。樋口氏のキャリア全体を通じて具体的な目標を与え、時にはしかり飛ばしながら激励してきている。オーナーがCEO,樋口氏がCOOという分担、段取りでこの会社は急成長してきた。
樋口氏の、オーナーに対する尊敬、私淑ぶりも顕著で、このような大経営者にありがちな、オーナーとのバッティングが見られない、「健康な緊張感」を保持してきたことが読み取れ、大いに例外感を持つに至った。
(この項 続く)
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