このような異例な方式の採用に至った経緯として、議決権行使助言会社の存在があった。世界で2大議決権行使助言会社として知られているのが、米インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)と米グラス・ルイスである。
取締役選出で2陣営が対決する構図となった今回の株主総会での投票について、どのような助言が出るか、総会の前に注目を集めていた。
世間の耳目を集めていた案件だけに2大助言会社も慎重になったのか、予定より遅く6月12日になって「推奨リポート」をそれぞれが発表した。それによると、2社とも瀬戸氏側候補の第3号議案へは反対を推奨した(グラス・ルイスは濱口大輔氏<前企業年金連合会運用執行理事>だけには賛成投票を勧めた)。
第2号議案(会社側、瀬戸氏側が共に候補とした2名)については両社とも賛成投票を勧めた。会社側提案の第1号議案については、両社とも賛成投票を勧めたのだが、ISSはこの中で前出の福原氏と竹内氏だけには反対投票を勧めた。両氏は結果として選出されなかった。
(この項 続く)
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