本書の珍しい「文献と資料のミックス」は、しかし本書をドキュメンタリーとして読むとき、とても効果的な記述法だ。
というのは、「刑務所で執筆された未発表の自伝原稿から」を除いて、いずれも公刊されることを前提に書かれたモノではない。それが一層、巧まない記録性、客観性を高めている。「、、未発表の自伝原稿から」でさえ、ばらばらに分解された断簡が各章の中に背配置されているという構成を取ったことにより、より資料的な扱いと価値を高めている。
(この項 続く)
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