電気自動車では、トヨタなどの日本勢が遙かに先を走っていると思っていたが、思わぬ「搦め手」から反攻され始めた。
従来の日本式充電規格(チャデモ)では、車側に二つのプラグ(差し込み口)があり、30分で8割の充電を行う。それに対し新発表されたコンボ規格では、1プラグで最短15分で満タン充電となるという。
コンボ規格は、GMやダイムラーなど欧米の主要8メーカーが採用するともいう。これが問題だ。規格戦争が仕掛けられたと言ってよい。このままでは、日本規格は例によって「世界のガラパゴス」となってしまう恐れがある。充電装置口や充電インフラなど、相互利用は望めないような成り行きとなるだろうからだ。
フィリップスの日本子会社の社長時代に痛感したことだが、欧米、とくにヨーロッパの企業の「我が田水を引く」規格戦略は恐ろしいものが有る。せっかく日本メーカーが技術的に先行したとしても、世界規格を設定することにより、先行技術を引きずり下ろすか使えなくしてしまう。十数世紀にわたって国や国境までをやりとりしてきたヨーロッパ人の外交感覚は恐ろしく高い。そして、人種的なモノもあって、いつもアジア人、アジア企業を排斥・不利にしようと衆謀しているのだ。
グローバル展開を目指す場合、この「国際規格設定の罠」があることを常に注意しておかなければならない。日本経済新聞記事のURLを掲げる。
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C9381959FE2EAE2E1888DE2EAE2E7E0E2E3E09494E0E2E2E2
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