役員、事業部長、工場長クラスの能力強化を経営者は一番望んでいるわけだ。
そして、階層的な構造を見れば、これらの人たちの能力の度合いが会社全体の業績への影響度が一番大きい。もちろん経営者自身に次いで、ということだが。
ところが、社員の能力強化を担うべき人事部研修担当の悩みはここにある。幹部クラスは、能力開発が社内で一番(相対的に)進んでいる人材がそこにたどり着いているわけだ。研修担当としては自分より上位であるばかりでなく、自分より優秀な階層を指導する自信も持てなければ方策も確として持てない。
外部の研修会社に頼んでも「階層別の研修」を看板に掲げるところはいくらでもあるが、内情はせいぜい中間管理職あたりをカバーするくらい。後は経営者自身を対象とした「トップセミナー」に飛んでしまう。
幹部階層の能力強化は、いわば「研修のブラックホール」となっているのが現状だ。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿