私自身も数社で実質的に社外取締役として活動している(1社で社外監査役、同族企業2社で特別顧問として役員会に毎月出席)が、着任するまでその会社はもちろん当該業界について知識があったわけではない。
それぞれの会社での役員会では、社外取締役という異分子である私への説明責任は、会社側にある。
執行役でもある社内取締役の大部分は、長年その会社に勤め上げて出世の報酬として役員会に名を連ねている。社内の役員たちには自明なことでも、社外の当方には合理的、整合的な説明が必要となる。そして、当方は経営の仕組みについては経験が深い。そんな私を社内取締役の皆さんは納得させ、説得しなければならない。そこで「ムラの論理」の限界が露呈する。
そして、まさにそれが社外取締役の起用によって実現が求められている企業ガバナンスの発露となるのだ。
(この項 続く)
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