「ハラル認証の化粧品製造の実績は、シャンプーやトリートメントなどのヘアケア製品、ソープ類が多いです。ここに来て、国内の一流ホテル向けのアメニティ仕様の引き合いが増えています」(伊豆味社長)
これは、海外から訪れるイスラム教徒の観光客が急増しているからだ。
しかし、当然ながら日本国内でのハラル市場は限定されたものである。
「輸出用としては、シャンプーや化粧品の分野で大きな可能性があります」(伊豆味社長)
また、伊豆味社長は生産体制についてもこう語っている。
「ハラル認証を受けるには、製造と包装の機材を一般製品の生産ラインと切り離して、独自のものを導入しなければなりません。当社の工場では、すでにそれを実施しており、本格的な生産体制が整っています」
ハラル化粧品の可能性について、筆者はコスメティック・バーリィの取り組みが試金石になると考えている。ハラルビジネスの鍵は、当然ながら海外輸出だ。アジアや中近東の大イスラム市場を見据えて、日本の高品質なハラル商品が飛び立っていくことになる。その動きがうまくいけば、15年はハラルビジネス元年となるだろう。
(この項 終わり)
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